ワイン製造業事業
私たちは北九州平尾台産のワインを全国のワイン愛好家に飲んでいただけるように日々活動しております。
日本有数であるカルスト台地のミネラルが注ぎ込む
平尾台ワインをお届けいたします
福岡県北九州市平尾台は、日本でも有数のカルスト台地で特殊な土壌・景観を有しています。
ぶどうを植え始めたのは2009年。木の病気や鳥獣被害、台風を乗り越えて、2016年に質の高いぶどうを収穫し2017年に出荷いたしました。
私たちドメーヌ・ミヤキは、平尾台における葡萄の育成とその作業を共同体験することによって、人と人、都市の人々と地方の人々、さらには人と自然が、強く結びついていくものと信じております。
「個性あふれる自家醸造ワイン」として喜んでいただきたい。それが「平尾台ワイン」です。
平尾台ワインができるまで
平尾台ぶどう園での流れ
1~2月剪定
ぶどうの苗木が水を吸い上げ始めます。
4月草刈・防鳥ネット
暖かくなると、葡萄は目を覚まします。
日に日に成長し、さらに成長するため、どんどん葉っぱを増やしていきます。
花を咲かせるため、花房も発達していきます。
5~6月新梢誘引・花穂の整形
下草刈や誘引作業などを行います。
6~7月摘房摘粒
梅雨の葡萄の花は、とてもデリケート。
雨や湿度は、病気の元です。
なおかつ寒いと受粉はうまくいきません。
夏のの強い陽ざしは実を大きく成熟に近づかせ、色も葡萄らしくなってきます。
水やりはほとんどありません。
8月実の手入れ
収穫前のぶどうの実の手入れを行います。
9〜10月収穫
葡萄の実を収穫。
ワイン用の葡萄からジュースとして味わえるかも。
さて、今年の成果はいかがでしょうか?
11〜12月落ち葉集め
落ち葉集めをしながら次のシーズンに向けて準備します。
ワイン醸造の流れ
選果
収穫されたブドウの中には、痛んでいる悪い粒もあるので、粒の選果をします。
除梗・破砕
房から果梗を取り除きます。意図的に除梗せずそのまま使用する場合や一部使用する場合もあります。破砕とは、ブドウ果汁を出す為に果皮を破ることです。機械作業で、除梗・破砕をほとんど同時に行うことができます。
主発酵・醸し
赤ワインは、ブドウの果汁・果皮・果肉・種子の全て(果醪)を、木桶やタンクに入れて発酵させます。この際、アルコール発酵をさせる為に、酵母を加えます。糖分が酵母の働きにより、エチルアルコールと二酸化炭素に分解されます。上部は開放されているので二酸化炭素は揮発されます。アルコール発酵中は、熱が上がりやすいので、温度管理が行われています。
アルコール発酵が行われると、果皮からアントシアニンの色素とタンニンが果汁に移ります。
このブドウの果皮・果肉・種子などを果汁と共に漬け込む工程を、“醸し(かもし)”と言います。醸し時間によって色合いや味わいに違いが生じるので、時間はワイン・生産者によって異なります。
圧搾
発酵が終わると、ワインをタンク下部から抜き取ります。過度な圧をかけずに自重で引き抜かれたワインは「フリーラン・ワイン」と言われ、繊細な味わいを持ちます。フリーラン・ワインが抜き終わると、残りを圧搾機にかけ圧搾します。圧をかけたワインは、フリーラン・ワインと区別され、ブレンドされることもあります。
マロラクティック発酵(MLF)
出来立てのワインはリンゴ酸が際立って酸っぱい印象があります。そのリンゴ酸を乳酸菌の働きにより、柔らかな乳酸に変えます。これにより、ワインの酸味はまろやかになり、複雑性も増します。
熟成
発酵を終えたワインを樽やタンクに移し変え、熟成させます。樽を使用することで、ワインの風味に樽由来の影響が現れます。赤ワインの色調が安定し、風味がより複雑に変わります。
滓引き
熟成中に、酵母や果肉片が底に沈殿する為、上澄みを移し変えます。
清澄・濾過
清澄剤を加え、滓を取り除きます。濾過をすることで、余計な微生物も取り除くことができます。
瓶詰
瓶詰めし、栓をし、ラベルを貼り完成です。
瓶詰後、ワインによっては瓶熟成を行うことがあります。瓶内熟成をさせてワインの複雑性を高めて出荷します。